この度、ShinQs Gallery 5では、森田夏鈴と山﨑なつ子による二人展 「Surface / Depth」を開催いたします。 表面に現れるものと、その奥に潜む感覚や記憶を主題に、 両作家の作品を通して、視覚の先にある深度を探ります。
森田夏鈴は、食材を観察し、料理し、食べ、描くという一連の行為を通して、「食」という日常的な行為に内在する生と死、身体と自然の関係を問い続けてきました。 レジンを用いた果実の作品は、瑞々しい表面の奥に光と質量を内包し、命を身体に迎え入れる直前の静かな時間を可視化します。 一方、山﨑なつ子は、優れた作品に宿る「何か」としか言いようのない感覚こそが芸術の醍醐味であると捉え、目には見えない想いや記憶をかたちにすることをテーマに制作を続けています。 アクセサリーなどにも用いられるアルキド樹脂やグリッターを画材とし、光と素材の質感を際立たせた半立体的な画面を生み出します。 作品は光を集めて艶やかに輝き、見る角度や空間によって表情を変えながら、言語化できない感情や記憶の気配を静かに立ち上がらせます。 レジンとアルキド樹脂という異なる素材を用いながら、両者の作品は「Surface(表層)」と「Depth(奥行き)」という共通の構造を内包しています。
本展は、視覚的な美しさの先にある感覚や想いに立ち止まり、私たち自身の内側に潜む深度へと視線を導く試みです。
山﨑なつ子 Natsuko Yamazaki
東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。
言葉では捉えきれない感覚や記憶を主題に、
目に見えないものをかたちにする絵画を制作。
アルキド樹脂やグリッターを用いた半立体的な画面は、
光と素材の質感を際立たせ、見る角度や空間によって表情を変化させる。
その作品は、感情の気配や記憶の層を静かに浮かび上がらせる。
Natsuko Yamazaki
Graduated from Tokyo University of the Arts.
Her work explores intangible sensations and memories,
seeking to give form to what cannot be expressed in words.
Using alkyd resin and glitter,
she creates semi-relief surfaces that emphasize light and materiality,
shifting in appearance depending on the viewer’s perspective and environment.
Her works quietly evoke layers of emotion and memory.
森田夏鈴 Karin Morita
三重県出身。
